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2015.03.01 Sunday

心のコップ

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    昨年末のこと。
    娘の通う小学校で、とても楽しいお話を聞いて来ました。
    お手伝いさせて頂いているPTA主催の講座です。

    心理学の先生がいらして、いかにして子育てや対人関係を実りあるものにしていくか、
    且つどのようにしてそれを楽にしていくか、そのコツを教えてくださるというものです。

    専門用語では、「交流分析」、「ストローク理論」。
    ご存知の方いらっしゃいますか?
    私ははじめて耳にする言葉でしたが、調べてみるとネットにもたくさんの記述があります。

    ここで私がそれを説明するには奥が深すぎますが、
    どのような働きかけ、言葉がけをしていくかでその子は変わっていく、
    そこに生まれる人間関係も変わっていくというお話です。

    これは別に親と子の関係に限ったことではなく、大人と大人の間でも同じです。

    「ストローク」とは、その働きかけ、言葉がけのことです。
    そこには、「プラスのストローク」と、「マイナスのストローク」があり、
    それぞれに、「条件付」と「無条件」のものがあります。

    「条件付プラスのストローク」とは、がんばった時にあげるもの。
    例えば何かをがんばったから、褒める。ご褒美をあげる。
    勉強でもスポーツでも、お手伝いでも。

    それに対して「無条件のプラスのストローク」とは、がんばらなくてももらえるもの。
    優しく名前を呼ぶ、あたまを撫でる、抱きしめる、そっとお布団をかけてあげる。
    生まれてきてくれてありがとう、と言う。

    一方「条件付マイナスのストローク」は、ダメなものはダメと言う、うちはうち、と言う。
    そう、躾です。
    子どもはプラスのストロークで満たされていれば、これを受け入れることができるもの。

    残念ながら「無条件のマイナスのストローク」とは、、。
    暴力などの虐待です。身体的なものも、言葉も。


    人はそれぞれ心の中に「コップ」を持っている。
    それを満たしたいと願っている。
    そのコップに何が入っているか。
    プラスのストローク、しかも「無条件」のものがどれだけ入っているかが
    生きていく力になるということ。



    面白いなー、と思ったのはここからです。

    そのコップの大きさは、その子によって違う。
    同じ数の「プラスのストローク」が入っていても、
    ある子にとっては満足で、ある子にとっては満たされない。
    そういう状態があるということ。

    しかもそのコップは思春期には皆、バケツの様になってしまうのだとか。
    確かに思い当たる節がありますね。

    怖いのは、満たされないコップはマイナスのものを引き寄せてしまう力を持ってしまうということ。



    講座はまず自分が普段どんな風にこどもと接しているのか、
    「自己成長エゴグラム」で診断することからはじまりました。

    いただいた資料の項目を少しピックアップすると。。。

    CP
    時間を守らない事は、きらいです。
    無責任な人を見ると許せません。

    NP
    人をほめるのが上手です。
    人の気持ちをよく考えます。

    A
    「なぜ」そうなのか理由を検討します。
    分からないときは、分かるまで追求します。

    FC
    将来の夢や楽しい事を空想するのが好きです。
    すごい!わぁー!へぇー!、等の感嘆詞を使います。

    AC
    人によく思われようと振舞います。
    自分が悪くもないのに、すぐあやまります。


    CP 「厳格な親の心」、
    NP 「やさしい親の心」
    A 「理想的な大人の心」
    FC 「自由な子供の心」
    AC 「自分を抑える子供の心」


    先生はそれぞれの特徴をドラえもんの登場人物になぞらえて、楽しくお話してくださいました。

    そう、CPジャイアン、NPしずかちゃん、Aドラえもん、FCのび太、ACスネ夫です。
    ここでいうFC、ACの「子供の心」とは、大人の持つ「子供心」のことですね。


    人は自分の中にいろんなキャラクターを持っていて、
    その時々そのどれが強いかで、人への接し方が変わってきます。


    グラフにしたときに、真ん中のNP(しずか)、A(ドラ)、FC(のび)あたりが強ければ子供との関係もスムーズですが、
    CP(ジャイ)が強すぎると子供はつらい、そしてAC(スネ)が強い人は、もしかしたら少しカウンセリングが必要かも。。


    決してどれが強いから良い、悪い、の話ではなくて、
    自分の特性、状態を知ることで、人との関わり方を見直せる。
    様々な場面に合わせて適切なキャラクターで対応すれば、上手くいくし、楽になりますよ、と。

    意外にも私はドラえもんキャラが強かったです。

    のび太が強いと、本人はとっても幸せだけど、家族はとっても苦労するとか。笑
    でももしかしたら私は、もっと「のび太キャラ」を伸ばしたほうがいいのかも。

    いずれにせよ自己診断だし、その時によっても変わっていくものみたいです。



    参加されたお母さん方皆、真剣な眼差しの中、どっと笑いあり、時に涙あり、、。

    それぞれに考え方は違うけれど、日々葛藤しながら子供たちと接していることに変わりはない。
    そう思うだけで、心強くなります。

    あの時、あんなことがあったけど、あれでよかったのかな、
    自分の子育ては、これでいいのかな、
    こども達のコップは今、どんな様子かな。

    今日家に帰ったら、もっとこんな風に子供に接してみよう、って、
    それぞれに希望を持ちながら、家への帰り道を歩いたはず。


    でも実はいちばん励まされたのは、皆ここだったんじゃないかな。

    「こどもの心のコップを満たしてあげるためにまず必要なこと。
    それはお母さん自身の心のコップを満たしてあげることです。」




    「今日は学校でどんなお話をきいてきたの?」ときくハナに、「心のコップ」のお話をしたら、

    「もう、ハナのコップはあふれそうだよ〜。」

    って満面のふにゃふにゃ笑顔。
    ちょうどラトビアに行く直前だったからかな。

    ハナにはもっと甘えさせてあげればよかった、っていつも思ってきたから、
    こんな風に言ってくれてじーん、と来た。

    「コップが一杯になるとそれが溢れて、今度はまわりにあげられるようになります。」

    先生が話してくださったこと、そこまで伝えていないのに、
    ハナが「あふれる」って表現してくれたことが、とても嬉しかった。
    ああ、間違ってなかったんだなあ。。


    一方、ウタはと言うと。。
    今彼女のコップがどんな状態であるのか、想像もつかない。

    ウタにきいても、
    「うーん、わからない!!」って。

    実は「心のコップ」って、大きさだけじゃなくて、かたちもいろいろなんじゃないかと私は思ったのです。
    ハナと違って、「喜ぶぞー」って思ってかけた言葉が、空振りに終わること多々。
    コップのふちに当たって跳ね返って来る感じ。

    「ほんとだねー、よくわからないねー、どうしようねー。」
    ってウタと話しました。

    「ウタのコップはきっととっても大きいと思うけど、その口がすごく小さいか、かたちがデコボコなのかもね。」
    ってちょっとむずかしい話になりました。

    首をかしげながらきいていたウタですが、数日後、
    何かいい言葉をかけた時にものすごく素直な反応をしたので、私が嬉しそうにしたら、
    「ねえ、ウタのコップ、広がってきたかなあ?」って尋ねられた。
    気にして、覚えていたんだね。

    なかなか深い子です。
    どうしたら、心のコップを満たしてあげることが出来るかな?


    正直、時間をつくるのが大変だなあ、と思っていたPTAの仕事。
    でもどんな時でも、必要な出会い、大切な気づきがあるものですね。

    次の講座もとても面白かった。
    プロアスリートの夫と子(五人!)を食事とメンタルで支え続ける女性のお話。
    「プラスマイナスをする。」
    こだわるポイント、手の抜き方までお話してくださったのが、現実的でとても良かった。
    私なかなかいい線行ってるかも。

    こども達には、「40過ぎても踊れる軽やかな身体」をつくってあげたいと、いつも思っています。



    さて私の「心のコップ」ですが、まだまだ空き容量があるみたい。

    家族もいてくれて、友達もいてくれる。
    仕事も少しづつだけど広がってきて、これからの出会いがとても楽しみです。

    ずっと夢だった世界の美しい自然をもっと見てみたいし、世界中の音楽を聴きに行きたい。

    それにやっぱり住みたい場所に住みたい。
    そこにあたたかい家が欲しい。

    それからもうちょっとだけ、美味しいお酒を飲みたいかな。笑



    ところで、ドラえもんがのび太のところにやってきた理由を今回はじめて知りました。

    莫大な借金をしたのび太くんのせいでお年玉が50円しか貰えなかったセワシ君が、
    未来を変えるためにドラえもんをのび太のところに送りこんだそう。

    ジャイ子と結婚するはずだったのび太の未来は、ドラえもんが来てくれたおかげで、
    しずかちゃんと結婚して明るい未来を手に入れたのだと。

    どんな壮大な夢物語も、意外にシビアなところから始まっているものなんですね。

    ジャイ子の扱いがあまりに可愛そうだけど。

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